疾患
Diseases発熱
発熱について
発熱は、体内にウイルスや細菌などの異物が侵入した際、体がそれらと戦うために免疫機能を活性化させる防衛反応の一つです。一般的に37.5℃以上を指すことが多いですが、平熱には個人差があるため、普段の体温と比較して判断することが重要です。発熱自体は病気そのものではなく、何らかの疾患が隠れているサインであるため、原因を特定し適切に対処することが大切です。
発熱の症状について
当院でよくご相談いただく症状は以下の通りです。その他に関しても気になる症状があれば、お気軽にご相談してください。
- 発熱・微熱が続く
- 頭痛がする・頭が重い
- 吐き気がする・嘔吐してしまった
- お腹が痛い(腹痛)
- 下痢が止まらない・お腹が緩い
- 咳が止まらない・長引く(2週間以上続く)
- 痰(たん)が絡む・のどの奥にひっかかる
- 関節痛や筋肉痛がある
発熱の診断と検査について
血液検査
発熱の原因が細菌感染によるものか、あるいはウイルス性によるものかを判断するために非常に重要な検査です。白血球の数や、体内の炎症反応を示すCRP(C反応性蛋白)の数値を測定します。これにより、炎症の強さや緊急性を客観的に評価し、治療方針を決定します。
尿検査
特に明らかな風邪症状がない発熱の場合、尿路感染症(腎盂腎炎など)の可能性を確認するために行います。尿中の白血球や潜血、細菌の有無を調べることで、腎臓や膀胱に炎症が起きていないかを詳細にチェックします。
レントゲン
長引く咳や胸の痛み、強い発熱を伴う場合に、肺炎や気管支炎の有無を確認するために胸部の撮影を行います。心臓の大きさや肺の状態を画像で確認することで、重症化のリスクを早期に発見することが可能です。
エコー検査
腹痛を伴う発熱の場合、腹部エコー(肝臓、胆のう、膵臓、腎臓、膀胱)を用いて内臓の状態を確認します。胆嚢炎や腎盂腎炎など、外見からはわからない腹部の炎症や異常をリアルタイムで詳細に観察できるため、迅速な診断に役立ちます。
発熱の治療法について
発熱の治療は、その原因となっている疾患を特定し、根本原因に対してアプローチすることが基本となります。
薬物療法
細菌感染が疑われる場合には抗生物質を処方し、インフルエンザなどのウイルス感染症には抗ウイルス薬を使用します。また、高熱による体力消耗や脱水を防ぐために、解熱鎮痛薬(アセトアミノフェンなど)を用いて一時的に熱を下げ、苦痛を和らげる対症療法も行います。患者様の症状や既往歴に合わせて、最適な内服薬を選択いたします。
点滴療法
嘔吐や下痢を伴い、食事や水分摂取が困難で脱水症状が見られる場合には、点滴による水分・電解質の補給を行います。血管内に直接水分を補充することで、全身状態の早期回復を促します。
発熱の予防について
発熱を伴う感染症を予防するためには、日頃からの体調管理が欠かせません。外出後の手洗いやうがいを習慣化し、ウイルスや細菌の体内への侵入を防ぎましょう。また、十分な睡眠とバランスの取れた食事を心がけ、免疫力を高めておくことが大切です。流行期には人混みを避け、必要に応じてマスクを着用することも有効な対策となります。