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高血圧

高血圧について

高血圧は、安静にしている時でも血管に強い圧力がかかり続けている状態です。診察室での血圧が140/90以上で診断されます。自覚症状がほとんどないため「サイレントキラー」とも呼ばれますが、放置すると血管が徐々に傷み、将来的に脳卒中や心筋梗塞など命に関わる病気を引き起こす原因となります。血圧が130/80を超えるとリスクが高まるとされていますので、健康診断などで数値が気になった際は、安心のためにも一度お気軽にご相談ください。

高血圧の症状について

健康診断で血圧の異常を指摘された方や、家庭血圧で 130/80mmHg を超える数値が続く方からのご相談を多くいただきます。「サイレントキラー」と呼ばれる高血圧は自覚症状に乏しい一方、放置すると脳卒中や心筋梗塞のリスクを高めます。以下のようなサインに当てはまる方は、早めに熊本市北区武蔵ヶ丘の当院までご相談ください。

  • 健康診断で「血圧が高い」と指摘された
  • 健康診断で「心電図の異常」を指摘された
  • 頭痛がする・頭が重い
  • めまいがする・立ちくらみが頻繁に起きる
  • 胸がドキドキする・脈が飛ぶ(動悸・不整脈)
  • 胸が締め付けられるように痛い・圧迫感がある
  • 顔や手足のむくみ(浮腫)が気になる

高血圧の診断と検査について

血液検査:アレルギー、炎症反応、生活習慣病数値の測定

脂質異常症や糖尿病など、動脈硬化を連鎖的に進行させる他の生活習慣病が合併していないかを詳細に評価します。また、血圧上昇の根本原因となるホルモン異常(二次性高血圧)や腎機能の低下がないかを調べ、全身の健康状態を包括的に把握します。

尿検査

高血圧がもたらす標的臓器へのダメージ、特に腎臓への負担や慢性腎臓病(CKD)の有無を調べるための不可欠な検査です。尿中に漏れ出るタンパク質や潜血を早期に確認することで、取り返しのつかない腎機能障害の進行を未然に防ぎます。

心電図

長期間の高血圧によって心臓にかかる電気的および物理的な負荷を波形から評価します。高い圧力に逆らって血液を送り出すことで生じる心肥大の兆候や、それに伴う不整脈、心筋虚血などの重篤な合併症が生じていないかを確認する上で極めて重要です。

レントゲン

胸部をエックス線で撮影し、心肥大や心不全の有無を視覚的かつ立体的に評価します。高血圧による心臓への慢性的な圧負荷が、実際の臓器の形態にどの程度影響を及ぼしているかを客観的に確認するための基本となる画像検査です。

エコー検査(頸部血管エコー)

頸動脈の動脈硬化の進行度合いを超音波で直接観察します。プラーク(脂肪の塊)の有無や血管の狭窄度を評価し、狭窄が50%以上で血流への影響、70%以上で脳梗塞リスクが著しく高まるという指標に基づき、全身の血管の脆弱性を推測します。

エコー検査(心臓エコー)

超音波を用いて心臓の動きや筋肉の厚さ、弁の開閉状態をリアルタイムで詳細に確認します。心電図やレントゲンだけでは捉えきれない心臓のポンプ機能の低下を直接評価し、自覚症状のない初期の高血圧性心疾患の有無を正確に調べます。

24時間ホルター心電図

小型の装置を身につけていただき、24時間の心拍動を途切れることなく記録します。診察室では捉えきれない夜間や早朝の血圧変動に伴う発作的な不整脈(特に脳梗塞の原因となる心房細動など)を確実に見つけ出すために実施します。

高血圧の治療法について

生活習慣の改善

減塩(1日6g未満を目標)を中心とした食事療法、適正体重の維持、ウォーキングなどの適度な有酸素運動を治療の基盤とします。また、過度な飲酒や喫煙も交感神経を刺激して血圧を著しく上昇させるため、節酒と禁煙の指導を通じて生活の根本から改善を図ります。

薬物療法

生活習慣の改善のみでは目標血圧に到達しない場合に導入します。カルシウム拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、β遮断薬、少量利尿薬など、患者様一人ひとりの年齢や臓器の障害度合い、合併症の状態を考慮し、最も効果的で安全な薬剤を選択・調整します。

高血圧の予防について

高血圧の発症予防には、ナトリウム(塩分)の過剰摂取を控え、カリウムを多く含む野菜や果物、海藻類をバランスよく取り入れた食生活が極めて有効です。また、慢性的なストレスの蓄積や睡眠不足は交感神経系を過剰に活性化させ、持続的な血圧上昇を招くため、十分な休養とリフレッシュが必要です。加齢とともに血管の弾力性は失われていくため、年に一度の健康診断の受診と、ご家庭での定点的な血圧測定の習慣化を強くお勧めいたします。

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