疾患
Diseasesいびき
いびきについて
いびきは、睡眠中に気道(空気の通り道)が狭くなり、そこを空気が通る際に喉の粘膜が振動して発生する音です。疲労や飲酒、風邪による一時的なものもありますが、毎晩のように大きな音がしている場合は注意が必要です。特に睡眠中に呼吸も止まる「睡眠時無呼吸症候群」の代表的なサインである可能性が高いからです。放置すると質の高い睡眠だけでなく、高血圧や心疾患などの重大な生活習慣病を招く恐れがあるため、早めに医療機関を受診して原因を特定することが大切です。なお当院では、月・火・木(午後)・金曜日、および第3土曜日に初診を承っております。
いびきの症状について
当院でよくご相談いただく症状は以下の通りです。その他に関しても気になる症状があれば、お気軽にご相談してください。
- 家族にいびきがうるさい・呼吸が止まっていると言われた
- 日中の強い眠気・会議中や運転中に居眠りをしてしまう
- しっかり寝ても疲れが取れない・熟睡感がない
- 起床時に口が乾いている・頭痛がする(SAS疑い)
いびきの診断と検査について
睡眠時無呼吸検査
ご自宅に小型の専用機器をお持ち帰りいただき、普段と同じ環境で就寝中に測定を行う簡易検査です。手の指や鼻の下にセンサーを取り付け、睡眠中のいびきの有無や呼吸の状態、体内の酸素飽和度などを記録し、睡眠時無呼吸症候群の可能性を調べます。
睡眠時無呼吸精密検査
簡易検査の結果を踏まえ、より詳細な評価が必要と判断された場合に実施する精密な検査です。睡眠中の脳波、眼球の動き、呼吸状態、心電図などを多角的に測定することで、睡眠の質や無呼吸の重症度を正確に評価および診断します。
血液検査
いびきや睡眠時無呼吸症候群の背後に隠れている疾患リスクを評価する必要がある場合には、血液検査を行うことがあります。睡眠時無呼吸症候群は動脈硬化などを進行させるリスクがあるため、生活習慣病数値の測定を通じて、全身の健康状態を確認します。
いびきの治療法について
CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)
睡眠時に鼻に専用のマスクを装着し、小型の装置から常に一定の圧力をかけた空気を送り込むことで、気道が塞がるのを防ぐ治療法です。中等症から重症の睡眠時無呼吸症候群に対して最も効果的で標準的な治療であり、いびきや日中の眠気を劇的に改善させます。
いびきのレーザー治療(ナイトレーズ)
のどの粘膜に特殊なレーザーを照射して組織を引き締め、空気の通り道である気道を広げる治療法です。メスを使わずに出血や痛みを抑えられるため、日帰りで受けることが可能です。いびきの音の改善を希望される方にとって、有効な選択肢となります。
なお、本治療は睡眠時無呼吸症候群(SAS)を根本的に治療するものではなく、あくまで「いびきの音」の改善を目的とした治療です。料金は自費診療となり、初回は22,000円(税込)、2回目以降は88,000円(税込)です。
生活習慣指導
肥満はいびきや無呼吸の大きな原因となるため、食事や運動を通じた適正体重への減量をサポートします。また、気道の筋肉を弛緩させるアルコールの制限や、気道を確保しやすい横向きでの寝姿勢のアドバイスなど、日常生活の改善を指導します。
いびきの予防について
いびきを予防し、質の高い睡眠を確保するためには、日常生活における習慣の見直しが非常に重要です。最も効果的な予防策は、適正な体重を維持することです。首周りに脂肪がつくと気道が圧迫されるため、日頃からバランスの良い食事と適度な運動を心がけ、肥満を防止しましょう。また、就寝前のアルコール摂取はのどの筋肉を緩め、気道を狭くする原因となるため、寝る前の飲酒は控えることをおすすめします。さらに、仰向けで寝ると舌の付け根がのどの奥に落ち込みやすくなるため、抱き枕などを活用して横向きに寝る工夫を取り入れることも、いびきの軽減に有効な手段です。