疾患

Diseases

むくみ(浮腫)

むくみ(浮腫)について

むくみ(浮腫)とは、血液中の水分が血管の外に染み出し、皮膚の下に過剰に溜まった状態を指します。長時間の立ち仕事や座り仕事による一過性のものが多いですが、心臓、腎臓、肝臓、甲状腺などの内臓疾患が原因で起こる場合もあります。特に全身にむくみが出る場合や、片足だけ急に腫れる場合、息苦しさを伴う場合などは注意が必要です。重大な病気が隠れている可能性があるため、放置せずに早めに受診して原因を特定することが大切です。

むくみ(浮腫)の症状について

当院でよくご相談いただく症状は以下の通りです。その他に関しても気になる症状があれば、お気軽にご相談してください。

  • 顔や手足のむくみ(浮腫)が気になる
  • 胸がドキドキする・脈が飛ぶ(動悸・不整脈)
  • 動くと息切れがする・階段の上り下りがつらい
  • 尿の回数や量が増えた
  • めまいがする・立ちくらみが頻繁に起きる
  • お腹が張って食欲がない

むくみ(浮腫)の診断と検査について

エコー検査(腹部:肝、胆のう、膵臓、腎臓、膀胱)

腹部に超音波を当て、内臓の働きを確認します。肝機能や腎機能の低下がむくみの原因となっていないかを調べる有用な検査です。

エコー検査(心臓エコー)

心臓の動きや弁の状態を超音波で観察します。心不全など心臓のポンプ機能の低下が全身のむくみを引き起こしていないかを評価します。なお、当院では毎週木曜日の午前、および第2・第4土曜日に検査枠を設けております。

エコー検査(甲状腺エコー)

首にある甲状腺の状態を超音波で確認します。甲状腺機能低下症が原因で起こる特有のむくみを診断する際に役立ちます。

血液検査

炎症反応や生活習慣病数値の測定を行います。肝臓や腎臓の機能、甲状腺機能の異常などを把握し、むくみの原因疾患をスクリーニングします。

尿検査

尿中のタンパク質や血液の有無を調べます。腎臓の病気が原因で体内のタンパク質が失われ、むくみが生じていないかを確認します。

心電図

心臓の電気的な活動を記録し、不整脈などがないかを確認します。心機能の異常がむくみに影響しているかを評価します。

レントゲン

胸部を撮影し、心拡大や肺に水が溜まっていないか(胸水)を確認し、心不全の有無を診断するために実施します。

むくみ(浮腫)の治療法について

薬物療法

むくみの原因疾患に合わせて内服薬などを処方します。体内に溜まった余分な水分を尿として排出させる利尿薬や、心臓の働きを助けるお薬、血圧をコントロールするお薬などを患者様の状態に応じて適切に調整し、症状の改善を図ります。

生活習慣の改善指導

塩分の摂りすぎはむくみを悪化させるため、食事療法を通じた減塩指導を行います。また、適度な運動や日常生活における注意点についてアドバイスし、根本的な体質改善をサポートします。

基礎疾患の治療

心臓病、腎臓病、肝臓病、甲状腺疾患など、むくみの原因となっている病気が特定された場合は、その病気そのものに対する治療を最優先で行い、症状を根底から改善に導きます。

むくみ(浮腫)の予防について

むくみを予防するためには、日々の生活習慣の見直しが欠かせません。塩分を控えたバランスの良い食事を心がけ、体内の水分バランスを保つことが重要です。長時間の同じ姿勢を避け、こまめにふくらはぎのストレッチや軽い運動を行うことで血流を促しましょう。足元を冷やさないように保温に努め、十分な睡眠と休息をとることも予防に繋がります。