疾患

Diseases

胸痛

胸痛について

胸痛とは、胸部に感じる痛みや圧迫感、違和感などの総称です。心臓や肺、食道など、胸部の重要な臓器に何らかの異常が生じているサインとして現れることが多く、その原因は多岐にわたります。命に関わる重大な疾患が隠れている可能性もあるため決して軽視せず、痛みの性質や伴う症状を慎重に見極め、早期に医療機関を受診することが強く推奨されます。

胸痛の症状について

当院でよくご相談いただく症状は以下の通りです。その他に関しても気になる症状があれば、お気軽にご相談してください。

  • 胸が締め付けられるように痛い・圧迫感がある
  • 胸がドキドキする・脈が飛ぶ(動悸・不整脈)
  • 安静にしていても息苦しい・呼吸がしにくい
  • 咳をすると胸や背中が痛む
  • 胸やけがする

胸痛の診断と検査について

心電図

心臓の電気的な活動を記録し、不整脈や虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)の有無を調べる基本的な検査です。胸痛の発作時や安静時における心臓の全体的な状態を、患者様への負担を抑えつつ素早く把握することができます。

24時間ホルター心電図

小型の装置を身につけていただき、24時間の心電図を連続して記録する検査です。日常生活の中で起こる一過性の不整脈や、夜間や早朝に発生しやすい労作時以外の胸痛の原因を特定するために非常に有用な検査方法です。

エコー検査(心臓エコー)

超音波を用いて、心臓の動きや大きさ、弁の働きなどをリアルタイムに観察します。心筋の異常や心不全の兆候などを視覚的に捉えることができ、胸痛の原因が心臓の構造的な問題によるものかどうかを安全かつ詳細に確認します。なお、当院では毎週火曜日の午後、および第2・第4土曜日に検査枠を設けております。

血液検査

炎症反応の有無や心筋へのダメージを示す特定の数値、またアレルギーや生活習慣病関連の数値を測定します。これにより、急性疾患の迅速な診断や、将来的な動脈硬化のリスク評価などを詳細に行うことが可能です。

レントゲン

胸部のX線撮影を行い、肺や心臓、大動脈の形や大きさを客観的に確認します。肺炎や気胸、あるいは心不全による肺のうっ血など、呼吸器系や循環器系の異常が胸痛を引き起こしていないかを評価するために実施します。

上部消化管内視鏡(鎮静剤使用、経口内視鏡、経鼻内視鏡)

カメラを用いて食道や胃、十二指腸の粘膜を直接観察します。胸痛の原因として逆流性食道炎や胃潰瘍などの消化器疾患が疑われる場合に、粘膜の炎症や病変の有無を正確に診断するために行います。

胸痛の治療法について

薬物療法

痛みの原因となっている疾患に合わせて、血管を広げて血流を改善するお薬や、胃酸の分泌を抑えるお薬、炎症を鎮めるお薬などを処方します。症状の緩和だけでなく、病状の進行を防ぎ再発を予防するため、患者様の状態に合わせて用量を調整しながら総合的にアプローチしていきます。

生活習慣の指導

食事や運動、睡眠などの日常的な生活習慣を見直すための指導を行います。特に動脈硬化や胃酸の逆流が原因となる場合、塩分や脂質の制限、適度な運動、禁煙などの改善策が症状の軽減と病気の進行抑制に直結するため、生活習慣の見直しを指導します。

胸痛の予防について

胸痛を引き起こす疾患の多くは、日頃の生活習慣と深く関わっています。バランスの取れた食生活や禁煙、過度な飲酒を控えることが予防の第一歩です。また、適度な運動を取り入れてストレスを軽減することも重要です。高血圧や糖尿病などの基礎疾患がある場合は、定期的な受診で数値をしっかりとコントロールすることが、予期せぬ発作を防ぐことに繋がります。