疾患
Diseases息切れ・呼吸困難
息切れ・呼吸困難について
息切れや呼吸困難は、日常動作や安静時に「息が吸いにくい」「空気が足りない」と感じる状態です。その原因は多岐にわたり、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器の病気をはじめ、心不全などの心臓の病気、貧血、ストレスなどが引き金となることもあります。放置すると日常生活に大きな支障をきたすだけでなく、背後に重大な疾患が隠れている可能性もあるため、早期に原因を特定し、適切なアプローチを行うことが非常に重要です。
息切れ・呼吸困難の症状について
当院でよくご相談いただく症状は以下の通りです。その他に関しても気になる症状があれば、お気軽にご相談してください。
- 動くと息切れがする・階段の上り下りがつらい
- 安静にしていても息苦しい・呼吸がしにくい
- ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音がする(喘鳴)
- 咳が止まらない・長引く(2週間以上続く)
- 胸がドキドキする・脈が飛ぶ(動悸・不整脈)
- 胸が締め付けられるように痛い・圧迫感がある
息切れ・呼吸困難の診断と検査について
レントゲン
胸部の状態を画像として確認する基本的な検査です。肺の炎症や肺気腫の有無、心臓の大きさなどを評価し、呼吸器疾患や心疾患が息苦しさの原因となっていないかを確認します。
心電図
心臓の電気的な活動を記録する検査です。不整脈や虚血性心疾患(狭心症など)の有無を調べ、心臓の働きの異常が呼吸の苦しさに繋がっていないかを客観的に評価します。
エコー検査(心臓エコー)
超音波を用いて心臓の動きや弁の状態、血液の流れをリアルタイムに観察する検査です。心機能の低下や心不全の兆候がないかを、痛みや被ばくを伴わずに詳しく調べることができます。なお、当院では毎週木曜日の午前、および第2・第4土曜日に検査枠を設けております。
呼気NO検査
吐き出した息に含まれる一酸化窒素(NO)の濃度を測定する検査です。気道にアレルギー性の炎症があるかどうかを数値化して評価でき、気管支喘息の診断や状態の把握に非常に有用です。
血液検査
血液を採取し、アレルギーの傾向や炎症反応の有無、生活習慣病の関連数値を測定します。また、赤血球の不足による貧血が息切れの原因になっていないかどうかも、この検査で確認します。
24時間ホルター心電図
小型の機器を身につけ、日常生活を送りながら24時間の心電図を記録します。通常の短い心電図検査では捉えきれない、一時的な不整脈や労作時の心臓の異常を発見するために行います。
息切れ・呼吸困難の治療法について
薬物療法
原因となる疾患に合わせて、適切なお薬を処方します。気管支喘息やCOPDに対しては気道を広げて炎症を抑える吸入薬や内服薬、心機能の低下が原因であれば心臓の負担を和らげるお薬、貧血の場合は鉄剤などを用い、症状の根本的な改善を目指します。
生活習慣の改善指導
お薬の治療と並行して、日常の過ごし方の見直しをご提案します。呼吸器への負担を減らすための禁煙サポートをはじめ、無理のない範囲での運動療法、バランスの取れた食事指導などを行います。
息切れ・呼吸困難の予防について
息切れや呼吸困難を予防するためには、肺や心臓への負担を減らす生活習慣が不可欠です。最も効果的な予防策の一つは禁煙であり、受動喫煙を避けることも大切です。また、適度な有酸素運動を継続して心肺機能を保つことや、十分な睡眠とバランスの良い食事で免疫力を高め、呼吸器症状を悪化させる風邪などの感染症を防ぐことも重要です。定期的な健康診断を受診し、生活習慣病や貧血の早期発見に努めましょう。