疾患

Diseases

不眠

不眠について

不眠とは、寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、朝早く目が覚めてしまう、ぐっすり眠った気がしないといった睡眠のトラブルが続き、日中の生活に支障をきたす状態です。単なるストレスや生活習慣の乱れだけでなく、睡眠時無呼吸症候群などの身体的な疾患が隠れている場合も少なくありません。長引く不眠は集中力の低下や疲労感をもたらし、心身の健康を大きく損なう原因となりますので、一人で悩まずに早めの受診をお勧めいたします。

不眠の症状について

当院でよくご相談いただく症状は以下の通りです。その他に関しても気になる症状があれば、お気軽にご相談してください。

  • しっかり寝ても疲れが取れない・熟睡感がない
  • 日中の強い眠気・会議中や運転中に居眠りをしてしまう
  • 家族にいびきがうるさい・呼吸が止まっていると言われた
  • 起床時に口が乾いている・頭痛がする(SAS疑い)
  • 頭痛がする・頭が重い
  • めまいがする・立ちくらみが頻繁に起きる

不眠の診断と検査について

睡眠時無呼吸検査

ご自宅で専用の小型機器をお貸し出しし、睡眠中の呼吸状態や血液中の酸素濃度などを測定する簡易検査です。不眠の原因として、睡眠中の無呼吸やいびきが疑われる場合に実施いたします。住み慣れたいつもの環境で、リラックスして普段通りの睡眠をとりながら検査を受けていただけます。

睡眠時無呼吸精密検査

簡易検査で異常が認められた場合や、さらに詳しい評価が必要な場合に行う精密な検査です。脳波や眼球の動き、筋電図なども同時に記録することで、睡眠の深さや質、無呼吸の重症度をより正確に診断いたします。これにより、患者様の不眠の根本的な原因を特定し、最適な治療方針の決定に役立てます。

血液検査

不眠の背景に隠れた身体的疾患がないかを確認するために実施いたします。アレルギーの有無や炎症反応、さらには生活習慣病数値(血糖値、コレステロールなど)の測定を行い、睡眠の妨げとなっている全身的な要因がないかを詳しく評価いたします。

不眠の治療法について

生活環境の調整

不眠の改善には、規則正しい生活リズムの確立が不可欠です。起床・就寝時間の指導、適度な運動の推奨、就寝前のカフェインやアルコール摂取の制限、寝室の温度や光といった環境調整など、患者様の日常生活に合わせた具体的なアドバイスを行い、自然な眠りへと導きます。

薬物療法

患者様の症状や不眠のタイプに合わせて、適切なお薬を処方いたします。睡眠を促すお薬による治療のほか、原因となっている身体症状を和らげるためのお薬を使用することもございます。依存性や副作用に十分配慮し、最小限の必要量から開始して慎重に調整を行います。

CPAP(シーパップ)療法

検査の結果、不眠の根本的な原因が睡眠時無呼吸症候群であると診断された場合に導入いたします。就寝時に専用のマスクを装着し、気道に空気を送り込むことで呼吸の止まりを防ぎます。睡眠の質が劇的に改善し、不眠や日中の強い眠気といった症状の解消に繋がります。

不眠の予防について

不眠を予防するには、日々の生活リズムと体内時計を整えることが最も重要です。毎朝同じ時間に起きてしっかりと朝日を浴びることで、睡眠と覚醒のリズムが正常に保たれます。また、日中の適度な運動を心がけ、就寝前はスマートフォンやパソコンなどの強い光を避け、リラックスできる静かな環境を整えましょう。過度な飲酒や、夕方以降のカフェイン摂取を控えることも、質の高い睡眠を維持するために非常に効果的です。