疾患
Diseases花粉症(アレルギー)
花粉症について
花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって引き起こされるアレルギー性疾患です。体内に入ってきた花粉を免疫システムが異物として認識し、過剰な反応が起こることで様々な不快な症状が現れます。春先のスギ花粉が広く知られていますが、初夏のイネ科、秋のブタクサやヨモギなど、原因となる植物によっては一年を通して発症する可能性があります。症状が長引くと睡眠不足や集中力の低下を招き、日常生活の質(QOL)を大きく低下させるため、ご自身の症状の原因を正しく把握し、適切な対策と治療を早めに開始することが非常に重要です。
花粉症の症状について
当院でよくご相談いただく症状は以下の通りです。その他に関しても気になる症状があれば、お気軽にご相談してください。
- 頭痛がする・頭が重い
- 咳が止まらない・長引く(2週間以上続く)
- 痰(たん)が絡む・のどの奥にひっかかる・鼻水がでる・目のかゆみが続く
花粉症の診断と検査について
血液検査:アレルギー、炎症反応、生活習慣病数値の測定
当院では、一度の採血で39項目のアレルギー検査を行うことができます。スギやヒノキ、ブタクサ、ヨモギといった花粉をはじめ、ハウスダストや食物、動物など、アレルギーの原因となる物質を幅広く特定し、ご自身の体質を正確に把握していただけます。あわせて、炎症反応などの一般的な健康状態も確認できるため、他の疾患が隠れていないかを見逃さず、より的確な治療計画へとつなげることが可能です。
呼気NO検査
患者様に吐き出していただいた息に含まれる一酸化窒素(NO)の濃度を測定する検査です。花粉症などのアレルギー反応によって気道に目に見えない炎症が起きていないか、あるいはアレルギーをきっかけとして喘息を合併していないかを客観的に評価し、適切な呼吸器系の治療方針を決定する際に非常に役立ちます。
レントゲン
花粉症に関連して長引く咳などの呼吸器症状がみられる場合、それが単なるアレルギー反応によるものか、あるいは肺炎などの他の呼吸器疾患が原因ではないかをしっかりと除外診断するために、胸部のレントゲン撮影を行うことがあります。これにより、より安全で確実な診断へと繋げます。
花粉症の治療法について
薬物療法
花粉症治療の基本となるアプローチであり、患者様の症状の強さやライフスタイルに合わせて、内服薬(抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬)、局所的に作用する点鼻薬、点眼薬などを適切に組み合わせて処方いたします。花粉が本格的に飛散する前から治療を開始する「初期療法」を導入することで、シーズンを通じたつらいアレルギー反応をしっかりと抑え込み、快適な日常生活をサポートします。
花粉症の予防について
花粉症の予防において最も重要なのは、日常生活の中で原因となる花粉をできる限り体内に取り込まないよう工夫することです。外出時にはマスクやメガネ、表面がツルツルとした素材のコートを着用し、目や鼻、衣服への花粉の付着を物理的に防ぎましょう。帰宅時は家に入る前に衣服や髪についた花粉をしっかりと払い落とし、手洗いやうがい、洗顔をすぐに行うことが効果的です。また、花粉の飛散量が多い日は窓の開け閉めや洗濯物の外干しを控え、室内に花粉を持ち込まない環境づくりを心がけてください。規則正しい生活習慣を維持して体の調子を整えることも大切です。