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糖尿病

糖尿病について

糖尿病は、血糖値を下げるインスリンの働きが悪くなり、血液中の糖分が多い状態が続く病気です。初期は自覚症状がほとんどありませんが、放置すると全身の血管がダメージを受け、将来的に失明や人工透析が必要な腎臓病、神経障害といった重い合併症を招く恐れがあります。血糖値が高めと指摘されたら、今の健康を守るために何ができるか、まずは一度一緒にお話ししてみませんか。患者様に寄り添い、生活に合わせた改善策を提案させていただきます。

糖尿病の症状について

健康診断で HbA1c血糖値 の異常を指摘された方、「異常な喉の渇き」「尿の回数が増えた」「食べているのに痩せる」など糖尿病を疑う症状でお悩みの方からのご相談を多くいただきます。糖尿病は早期発見が合併症(失明・透析・神経障害)予防の最大の鍵です。以下に当てはまる方は、ぜひ早めにご相談ください。

  • 健康診断で「血糖値が高い」「HbA1cが高い」と指摘された
  • 家庭血糖測定や薬局の簡易測定で高めだった
  • 喉が異常に乾く・水分を摂っても喉が渇く(糖尿病疑い)
  • 尿の回数や量が増えた
  • 食べているのに痩せる
  • 顔や手足のむくみ(浮腫)が気になる

糖尿病の診断と検査について

血液検査:アレルギー、炎症反応、生活習慣病数値の測定

空腹時血糖値およびHbA1cを精密に測定し、糖尿病の確定診断と現在の血糖コントロール状態を確実に見抜きます。また、糖尿病患者様が高い確率で合併する脂質異常症や肝機能障害の有無も同時に調べ、全身の動脈硬化リスクを統合的に分析します。

尿検査

尿中に排泄されるブドウ糖の濃度(尿糖)を測定し、血糖値が概ね160〜180mg/dLの閾値を超えて陽性となるサインを逃さず捉えます。さらに、糖尿病性腎症の極めて初期の兆候である微量尿タンパクの有無を調べ、腎臓への深刻なダメージを非侵襲的に確認します。

エコー検査(頸部血管エコー)

糖尿病による高血糖がもたらす血管内皮への直接的なダメージを超音波で視覚的に評価します。頸動脈の内中膜複合体厚(IMT)の肥厚やプラークの沈着を観察することで、将来的な脳梗塞や虚血性心疾患の発生リスクを高精度かつ安全に予測します。

エコー検査(腹部:肝、胆のう、膵臓、腎臓、膀胱)

インスリン抵抗性の増大に伴い高頻度で合併する代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)の有無を超音波で確認します。さらに、インスリン分泌の要である膵臓の形態的異常や、糖尿病性腎症の標的となる腎臓の萎縮等の状態を総合的に評価します。

心電図

持続する高血糖によって引き起こされる心臓の自律神経障害や、痛みを感じにくい無症候性心筋虚血(隠れ心筋梗塞)を早期に発見します。糖尿病患者様において致死的な心血管イベントを予防するためのスクリーニングとして、極めて重要な役割を担います。

糖尿病の治療法について

生活習慣の改善

患者様の体格や活動量に応じた適切な総エネルギー摂取量を設定し、栄養バランスの取れた食事療法により膵臓への負荷を軽減します。さらに、有酸素運動やレジスタンス運動を継続的に組み合わせることで、筋肉におけるブドウ糖の取り込みを促進し、インスリン抵抗性を根本から改善させます。

薬物療法

食事療法や運動療法を一定期間継続しても十分な血糖コントロールが得られない場合に導入します。インスリンの分泌を直接的に促す薬、腎臓からの糖の排泄を促進する薬、インスリンの効き(感受性)を良くする薬など、病態のメカニズムに合わせて最適なお薬を処方し、高血糖を強力に是正します。

糖尿病の予防について

糖尿病、特に2型糖尿病の発症には、過食や慢性的な運動不足、それに伴う内臓脂肪の蓄積といった日々の生活習慣が密接に関与しています。糖質や動物性脂質に偏った食事を見直し、食物繊維を豊富に含む野菜から先に摂取する(ベジファースト)などの工夫が食後の急激な血糖上昇を抑止します。また、日常生活の中で歩行数を増やすなど、継続可能な身体活動を取り入れて適正体重を維持することが予防の根幹となります。初期には自覚症状が皆無であるため、定期的な健康診断による血糖値の確認が不可欠です。

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