疾患
Diseases慢性閉塞性肺疾患(COPD)
慢性閉塞性肺疾患(COPD)について
長年のタバコの煙などが原因で肺の組織が壊れ、空気をうまく吐き出せなくなる進行性の病気です。昔は肺気腫や慢性気管支炎と呼ばれていました。動いた時の息切れや、長引く咳と痰が特徴です。一度壊れた肺は元に戻らないため、早期に発見して進行を食い止めることが重要です。「年のせい」と自己判断せず、息切れを感じたら早めにご相談ください。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の症状について
長年の喫煙歴があり、「階段の上り下りで息切れする」「痰が絡む咳が続く」とお悩みの方からのご相談が多い疾患です。COPD(慢性閉塞性肺疾患)はスパイロメトリーで早期発見でき、禁煙と適切な治療で進行を抑えることができます。以下のような症状がある方は、お早めにご相談ください。
- 動くと息切れがする・階段の上り下りがつらい
- 咳が止まらない・長引く(2週間以上続く)
- 痰(たん)が絡む・のどの奥にひっかかる
- 黄色や緑色の痰が出る・痰の色がおかしい
- ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音がする(喘鳴)
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診断と検査について
レントゲン
肺が過剰に膨張していないか、肺胞の破壊が進んでいないかを確認し、肺がんや心不全など、息切れの原因となる他の疾患が隠れていないかを視覚的にしっかりと評価します。
心電図
COPDが進行すると、肺だけでなく心臓にも大きな負担がかかることがあるため、心電図を用いて不整脈や右心系の負荷などの合併症の有無を調べます。
血液検査:アレルギー、炎症反応、生活習慣病数値の測定
体内の炎症反応を調べ、細菌感染によるCOPDの急激な悪化(増悪)が起きていないか、また貧血などの他の息切れの原因がないかを確認し、全身状態を把握します。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療法について
薬物療法
気管支を広げて呼吸を楽にする長時間作用型抗コリン薬や長時間作用型β2刺激薬などの吸入薬を中心に処方します。症状に合わせて複数の薬を配合した吸入器を用い、日々の息切れを改善して日常生活を送りやすくします。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の予防について
COPDの最大の原因は長年の喫煙によるタバコの煙であるため、発症の予防および病状の進行を防止するには、何よりもまず禁煙が絶対条件となります。また、風邪やインフルエンザなどにかかると急激に息苦しさなどの症状が悪化(増悪)するため、手洗いうがいの徹底や、適切なワクチンの接種による感染対策を強く推奨しています。