疾患
Diseases気胸
気胸について
何らかの原因で肺の表面に突然穴が開き、漏れた空気が胸の中に溜まって肺が風船のようにしぼんでしまう病気です。背が高くて痩せ型の若い男性に多く見られ、突然の鋭い胸の痛みや、息を吸っても空気が入ってこないような息苦しさが起こります。肺が大きくしぼんでしまうと、心臓を圧迫して命に関わる非常に危険な状態になることもあります。急な胸の痛みや息苦しさを感じたら、我慢せずにすぐにご相談ください。
気胸の症状について
「突然、片側の胸が激しく痛む」「息苦しい」——こうした症状で受診される方からのご相談を扱います。気胸は若い男性や喫煙者に多く、胸部レントゲンで速やかに診断できる疾患です。早期対応が重要なため、以下のような症状がある方は早急にご相談ください。必要に応じて高度医療機関と連携いたします。
- 咳をすると胸や背中が痛む
- 胸が締め付けられるように痛い・圧迫感がある
- 安静にしていても息苦しい・呼吸がしにくい
- 咳が止まらない・長引く(2週間以上続く)
- 動くと息切れがする・階段の上り下りがつらい
- 胸がドキドキする・脈が飛ぶ(動悸・不整脈)
気胸の診断と検査について
レントゲン
胸部の画像を撮影し、肺がどの程度縮んでいるか(虚脱の程度)、胸の中に空気がどのくらい漏れ出しているかを視覚的に確認して、気胸の診断を確実に確定させます。
心電図
突然の胸の痛みや息苦しさの原因が、心筋梗塞や狭心症といった重篤な心臓の病気ではないことを確認し、安全に鑑別を行うために実施します。
血液検査:アレルギー、炎症反応、生活習慣病数値の測定
体内で強い炎症が起きていないかを確認し、他の呼吸器疾患との鑑別や、全身状態の安全性を評価するための補助的な検査として行います。
気胸の治療法について
安静療法および専門医療機関へのご紹介
肺の縮みがごく軽度の場合は、激しい運動を避けて安静を保ち、外来で定期的にレントゲン検査を行いながら自然に穴が塞がるのを待ちます。肺の縮みが大きい場合や呼吸状態が悪い場合は、胸に管を入れる処置や手術が必要となるため、速やかに連携する高次医療機関へご紹介します。
気胸の予防について
気胸は一度治っても再発しやすい病気です。喫煙は肺に大きな負担をかけ、再発の非常に高いリスクとなるため、禁煙が強く推奨されます。また、治療直後や再発のリスクが高い状態では、スキューバダイビングや飛行機の搭乗など、急激な気圧の変化を伴う行動はしばらく控える必要があります。日頃から自身の呼吸状態の変化に注意を払いましょう。